
退去費用の基本的な考え方
記事を十分に理解するために、考え方を2つだけ知ってほしいです。
そこまで難しい内容ではないので一読するだけで理解していただけると思います。
どのように計算するのか
原状回復費用についての費用負担に関しては、大まかに以下のような原則があります。
- 物件の状態を確認し、修繕が必要な箇所を洗い出します。
- 修繕が必要な箇所の種類や程度に応じて、修繕費用を算出します。
- 修繕費用を算出したら、契約書に基づいて、入居者が負担する割合を決定します。
通常は入居期間や修繕箇所に応じて負担割合が決められます。
入居者が故意や過失によって損害を与えた場合は、入居者が全額負担になることもあります。
詳細はこちらの記事で紹介しています。
だれが負担するのか
原状回復費用についての費用負担に関しては、大まかに以下のような原則があります。
- 原因が入居者によるものであれば、経年劣化・通常損耗を除いた部分を入居者が負担する
- 原因が普通の使用によるものであれば、大家さんが負担する
- 原因が老朽化や不可抗力によるものであれば、大家さんが負担する
詳細はこちらの記事で紹介しています。
サッシについたカビの退去時の費用負担
清掃を怠ったことによるカビ
■費用負担の有無
清掃を怠ったことによって窓サッシにカビを発生させた場合の修繕費用については、借主の負担となる可能性は非常に高い
■根拠
清掃を怠ったことは賃借人の善管注意義務違反に該当する場合が多いと考えられる
雨が吹き込んだことによるカビ・シミ(賃借人の不注意によるもの)
■費用負担の有無
雨によるものだとしても、窓サッシにカビを発生させた場合の修繕費用については、借主の負担となる可能性は非常に高い
■根拠
清掃を怠ったことは賃借人の善管注意義務違反に該当する場合が多いと考えられる
建物構造欠陥による雨漏りや湿気などで発生したカビやシミ
■費用負担の有無
窓サッシにカビを発生させた場合の修繕費用については、借主の負担となる可能性は低い
■根拠
構造上の欠陥は、賃借人には責任はないとすべき
■注意点
退去時のトラブルを避けるために、事前に管理会社や大家に対して報告をすべきです。
また、その際にはメール等で日時や内容が残る方法で報告を行うようにしましょう。
こんな場所でのカビやサビに注意しよう。
部屋の中でカビやサビの発生しやすい場所には、以下のような場所があります。
湿度が高い場所
浴室やキッチン、トイレなど、水を多く使う場所は湿度が高く、カビやサビの発生が起こりやすい場所です。
通気が悪い場所
衣類や本、紙類などが収納されているクローゼットや本棚、押し入れなどは通気が悪く、湿気がこもりやすいため、カビやサビが発生しやすい場所です。
冷暖房の吹き出し口
エアコンや暖房器具の吹き出し口には、湿気がこもりやすく、カビやサビが発生しやすいです。
窓やドアの枠
窓やドアの枠には水分がたまりやすく、湿度が高くなることがあるため、カビやサビが発生しやすいです。
これらの場所は、定期的な掃除や換気を行うことでカビやサビの発生を予防することができます。特に、湿度を下げるために除湿器を使用することも効果的です。
日頃から対策を習慣づけよう
カビやサビの対策方法は、以下のような方法があります。
適度な湿度を保つ
カビやサビの発生には湿度が大きく関係しています。適度な湿度を保つために、除湿器を利用する、換気を行う、湿気を含んだものを早めに乾かすなどの方法があります。
定期的な掃除を行う
カビやサビが発生しやすい場所を定期的に掃除し、カビやサビが発生する前に予防することが大切です。特に、浴室やキッチンなど水を多く使う場所は掃除を怠るとカビやサビが発生しやすくなるため、しっかりと掃除を行うことが重要です。
常に通気を確保する
カビやサビが発生しやすい場所には、常に通気を確保するようにしましょう。窓を開けたり、換気扇を回したり、ドアを開けたりすることで、湿気を取り除き、カビやサビの発生を予防することができます。
カビやサビが発生した場合は早めに対処する
カビやサビが発生した場合は、早めに対処することが重要です。カビ取り剤やサビ取り剤を使って清掃する、専門業者に依頼するなどの方法があります。
適切な温度管理を行う
温度が高い場所は湿度を含みやすく、カビやサビの発生に繋がります。特に、冷暖房器具の使用時には、適切な温度管理を行い、湿度を下げるように注意しましょう。
日頃からこれらの対策を行うことで、カビやサビの発生を予防し、健康的な生活環境を保つことができます。