本サイト・記事は「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」をもとに作成しております。

目次

原状回復費用の基本的な考え方 

費用負担の発生するかしないか

費用負担あり
借主の行為が原因
※故意・過失・事故に関わらない
わざとかどうかには関係なく、借主が汚したり、キズをつけた場合、補修費用は借主が負担すべきとされている
費用負担なし

劣化・自然災害等のやむを得ない事情が原因
※漏水など

通常に使用している場合や災害等のやむを得ない事情で汚れたり、キズがついた場合、補修費用は借主が負担する必要はないとされている

負担金額決定のフローチャート

クッションフロアの汚れに対する修繕方法と負担額 

上記の考え方に従うと、今回のケースでは借主負担となるケースが多いと想定される。
事例別に修繕方法と概算負担額を紹介する。

1クリーニング

この様なケースの場合はクリーニングでの対応となると思われます。
補修にかかる費用:1000円〜1500円/㎡
負担割合:全額
※補足
一般的に全体クリーニングを契約書で定められていることが多く、その場合は上記の費用については含まれると考えられる

2クッションフロアの貼り換え

この様なケースの場合は表面のシートの貼り換えでの対応

補修にかかる費用:2000〜2500/㎡

負担割合:72ヶ月ー居住月数/72ヶ月

耐用年数6年とし、残存価値分を負担

費用負担クイズ

30㎡のワンルームマンションに36ヶ月住み、退去時にクッションフロアの貼り換えが必要となった場合の費用は?
ただし、クッションフロアの貼り換え費用は2,500円/㎡とする。

正解は37,500円

■計算方法
クッションフロアの貼り換え費用全体:30㎡*2,500円/㎡=75,000円
負担割合:72ヶ月-36ヶ月/72ヶ月=1/2
負担金額:75,000円*1/2=37,500円